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LANSCOPE における API とその活用例

こんにちは、アプリケーションチームの茂野です。
今回は API というテーマで、LANSCOPE における API をご紹介します!

API って何?

そもそも API とは、「Application Programming Interface」の略称です。​​
別々のアプリケーション同士をつなぐための仕組みや規格のことを言います。
製品機能の一部を公開し、他のシステムから参照できるようにしたものです。​ Web を介してそれを実現するものを WebAPI と言います。

LANSCOPE の API について

LANSCOPE でも API を公開しています。
オンプレミス版では Ver.9.4.0.0 でリリースし、クラウド版では Ver.4.0.6.7 ​で一部ユーザー様向けに限定公開​しています。
LANSCOPE の API を活用すると、管理コンソールにアクセスせずに設定を変更したり、端末情報を取得したりが可能です。つまり有効活用することで、繰り返し業務の自動化や、任意の情報の定期的な通知ができます!

ただ、そもそも LANSCOPE の API ってどんな使い方ができて、どういったメリットがあるの?というイメージをしづらいという声を聞きます・・・
そのため、簡単にですが概要と活用イメージをご紹介します!

LANSCOPE の API って何ができるの?

オンプレミス版とクラウド版で公開されている API の種類が違うため、実現できることが異なります。

オンプレミス版

ハードウェア資産情報の取得やデバイス制御のルール変更ができます。

「デバイス制御のルール変更」の API を利用すると、管理コンソールにアクセスすることなくデバイスポリシーを変更できます。

例えば社内ポリシーで USB 機器を一律読み取り専用にしている時に、「社員が USB メモリを利用時に Microsoft Forms で一時許可申請を行い、LANSCOPE のデバイスポリシーを変更する」という仕組みを用意することができます!
今まで、社員からの許可申請を確認して、管理コンソールにアクセスして設定変更して、許可したことを社員に連絡して・・・としていた一連の作業を自動化することが可能です。作業時間が削減されることで、業務効率化に繋がります。

クラウド版

資産情報やインストールアプリケーション情報、活動時間を取得することができます。

例えば、「活動時間」の API では、Windows 端末の操作開始時間/終了時間を日ごとに取得できます。
前日に長時間稼働していた端末や、業務時間外に起動されていた端末を通知可能です。 管理コンソールで確認をしなくても、自動で知らせてくれることが大きなメリットですね。

他にも、「資産情報の取得」では、管理コンソールの [リスト] - [デバイス] の一覧表示に相当する情報を取得できます。

[リスト] - [デバイス] の一覧

活用すると、一定期間以上利用されてない社内端末を見つけたり、Microsoft Defender バージョンが最新ではない端末を見つけたりすることに使えます。

LANSCOPE の API を利用したい

オンプレミス版は、どなたでもご利用いただくことが可能です。お客様専用サイト(LANSCOPE PORTAL)にリファレンスを載せてますのでぜひご確認下さい。
クラウド版は、利用申請ユーザー様のみへの限定公開となっています。お客様専用サイト(LANSCOPE PORTAL)からお問い合わせが可能です。

おわりに

LANSCOPE の API をご紹介しましたが、「利用するにはプログラミングが必須では?」と手を出しづらいユーザー様もいらっしゃるかもしれません。
そこで、ローコードで開発可能な PowerAutomate を利用した活用事例を後日ブログ投稿予定です。 ユーザー様に実現したい運用の課題を頂いて、それを開発メンバーで実際に作ってみました!

そちらもぜひご覧ください!