エムオーテックス株式会社が運営するテックブログです。

DevLOVE関西に初参加してきました! #DevKan

はじめに

こんにちは、アプリケーションチームの辻です。

今回は、2025年2月28日に開催された「DevLove関西203回目」で、「エムオーテックスの現場」について登壇してきました。
コミュニティへの参加は今回が初で、最初は緊張と不安でいっぱいでした。
しかし、会場に足を踏み入れると、想像以上に参加者皆さんの温かい雰囲気に包まれ、リラックスして発表することができました。
この記事では、当日のセッション内容や私自身が感じたことをお伝えします。

イベント概要

DevLOVE関西は、関西の開発(Develop)を愛する人たちが集まり技術や経験を共有するコミュニティです。

今回のテーマは「エムオーテックスの現場」でした。
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版を開発・運用しているメンバーが、開発に関する知見やチームの成長を支える具体的なアプローチについて発信しました。
会場は、シナジーマーケティング株式会社 様に提供していただきました。
企画や会場提供など、バックアップしてくださった中村様や関係者の皆様、そして参加者の皆さん、本当にありがとうございました!

devlove-kansai.doorkeeper.jp

イベント開催の経緯

DevLOVE関西では「○○の現場」シリーズのイベントがあります。
企画の概要としては、その現場の組織やプロダクトなどをテーマにします。
このシリーズのイベントでは以下のことが期待されます。

  • エンジニア、マネージャー、PdMなど役割や専門性が違う人が話すことで、組織、プロダクトの形ややっていることが多面的に見えてくること
  • 組織、プロダクトのことを知ってもらうこと

「DevLOVE関西200回目」をエムオーテックスで開催した際に、「エムオーテックスの現場」をやるのはどう?と提案をいただき、今回のイベントが実現しました。

「DevLOVE関西200回目」の記事もテックブログに載せておりますので、ぜひご覧ください。

tech.motex.co.jp

セッション

1. SaaSプロダクトのアーキテクチャ変革と技術負債解消の道のり ー 桑名 翔

2012年から10年以上続く「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」の変遷を背景に、DDDやマイクロサービスに関する知識不足から生じたサービス分割の過剰さや密結合、所有意識の低下といった課題にどう向き合ったかを語ってくれました。
具体的には、3日間のイベントストーミングを実施し、その後、低凝集な部分を集約するためのPoCに2ヶ月をかけたアプローチが印象的でした。
イベントストーミングを実施し、低凝集な部分を集約するためのPoCに2ヶ月をかけたアプローチについて、参加者からは「具体的な進め方が気になる!」、「実行に移す熱意が伝わるね!」などの声が寄せられ、技術だけでなくチームの意識改革にもつながる取り組みとして、強い印象を残したセッションでした。

2. Appleのフレームワークを利用したMDMの開発と運用 ー 山口 航輝

MDM(Mobile Device Management)の現場は、Apple製品特有の仕様変更や証明書の更新、OSアップデート後のテストなど、対応すべきポイントがたくさんあります。
こうした現実の厳しさを乗り越えるための具体的な施策や、新しいAPIの対応での苦労話をリアルに語ってくれました。
Apple製品の詳細な仕様などは、調査しても明確な情報が得られないこともあり、実際のApple製品を用いて動作確認を行う必要があるといった苦労話については、当時参加者の間でも「大変そう」「わかる」といった共感の声が多数上がり、現場でどう乗り越えるのかを考える良いきっかけになりました。

3. マイクロサービス×データ統合で実現する利用状況の全貌 ー 辻 翼

自分自身が登壇したこのセッションでは、マイクロサービスで散在しているデータをいかにして一元化し、利用状況を可視化する基盤を作り上げたかをお話ししました。
同じくデータ収集を行っている方も参加しており、彼らも同じような設計方針で実装していると伺いました。
その話を聞いて、製品への影響やオペミスによるリスクなど、皆さん同じような悩みを抱えているんだなと感じました。

4. 成長するプロダクトのための開発プロセスの改善 ー 茂野 智幸

プロダクトが成長し、複数のチームが関わるようになると、チームごとに開発プロセスのばらつきや手戻りが生じやすくなります。
これらの課題に対してプロダクト全体で統一した開発プロセスを構築するべく、プロダクト共通のプロセスフローの定義やプロダクト全体のナレッジ集約、PMOの設立に関する取り組みを実施した話を語ってくれました。
参加者からは、「この課題、あるあるだよね」と共感する声が上がったり、「様々な観点があってもっと議論したい」などの声も上がってました。

感想

初めての登壇は、正直言って緊張と不安でいっぱいでした。
でも、会場の和やかな雰囲気と参加者のみなさんの温かなリアクションに支えられ、楽しく充実した時間を過ごせました。
どのセッションも、それぞれの現場で実際に体験されたリアルな話ばかりで、ただ実務で使う技術だけでなく、現場での「工夫」や「苦労」、「チームワーク」の大切さを改めて感じることができました。
また、社外のエンジニアの方々との交流を通じて、現場の生の声やナレッジを得られたり、悩みや不安を共有でき、エンジニアコミュニティの魅力を改めて実感しました。

おわりに

今回の「DevLove関西」での体験は、技術者としてだけでなく、一人の人間としても大きく成長できた貴重な経験でした。
初めてのコミュニティ参加は少し勇気がいるかもしれませんが、一歩踏み出すと温かい仲間たちが待っており、思いがけない学びが得られます。
普段は口下手でコミュニケーションに自信がない私でも、皆さんの温かい反応に支えられて、楽しく充実した時間を過ごすことができました。
これからもさまざまなコミュニティに参加し、刺激を受けながら一歩一歩成長していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本記事が、エンジニアとして日々奮闘するすべての皆さんのお役に立てれば幸いです。