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DNX Ventures社主催の BAP-Lite (ビジネスアクセラレーションプログラム ライト)に参加して来ました!

DNX Ventures社主催の BAP-Lite (ビジネスアクセラレーションプログラム ライト)に参加して来ました!

はじめに

こんにちは、X Innovation (クロスイノベーション) 推進室の小久保です。
シリコンバレーと日本を拠点に活動しているVCのDNX Ventures様が主催するビジネスアクセラレーションプログラム ライト版(通称 BAP Lite "バップ ライト")に参加しました。
本記事では、そのプログラムでの活動についてご報告します。

DNX Ventures についてはこちら
www.dnx.vc

X Innovation推進室について

はじめに、X Innovation (クロスイノベーション) 推進室について簡単にご紹介します。
2025年4月に発足した新規事業を立案・事業性の検証を行うことをミッションとした組織です。
チームは少人数構成で、元営業・元セキュリティエンジニア・元開発(小久保)の3名で活動しています。
私は元々は開発チームに所属しており、今回の新チーム内ではAIを活用したモック作成や支援ツールの開発、実現性調査などを担っています。

ビジネスアクセラレーションプログラムとは

ビジネスアクセラレーションプログラム(以下、BAP)は、事業会社が新規事業やプロジェクトを迅速に立ち上げ、成長させるためにDNX Venturesがファンド出資社向けに提供している支援プログラムです。
主な要素として、以下が挙げられます:

  1. メンタリング:業界の専門家(VC)からのアドバイスを受けられます。
  2. ワークショップ:新規事業の立ち上げに必要なスキルや知識を学ぶ実践的なセッションが行われます。デザイン思考に近い内容を、他社の参加者と一緒に学びました。
  3. ネットワーキング:他の参加者やDNX Ventures様と交流し、異業種の方々とコミュニケーションを取ることでビジネスの機会を広げることができます。
  4. ピッチコンテスト:自社のアイデアをプレゼンテーションし、フィードバックを受けられます。

BAPは、企業内で新規事業やプロジェクトを推進する「イントレプレナー」を育成することを目的としています。
DNX Ventures様によると、イントレプレナーとは、起業家のような大きなビジョンと強い情熱を持ち、大企業の中で新事業やプロジェクトを推し進める人材を指します。
このような人材が増えることで、新規事業の成功率が高まるだけでなく、起業家マインドを理解しスタートアップとの協業をより前向きに進められるようになるという利点があるそうです。

参考: 企業内起業家(イントラプレナー)育成プログラムによる新規事業の創出 | DNX Venturesのプレスリリース

参加企業について

今回のプログラムには、全10社・14チーム 総勢42名が参加しました。
参加企業の業種は建設・金融・通信・その他多数と幅広く、さまざまな分野から参加者が集まりました。
また、チームの中でも所属や役割が多様で、異なる業界の視点や知識を共有しながら新規事業のアイデアを磨き上げる実践的な機会となりました。

BAP Liteについて

こちらは2025年6月時点の内容です。内容は変更される可能性がありますのでご留意ください。

BAP Lite は、約1ヶ月間のオンラインプログラムです。
リーンスタートアップの考え方を用いて新事業アイデアの検証方法を学び、実際に試すことができます。
各社から複数チームが参加でき、シリコンバレーのマインドセットやリーンスタートアップの手法を学ぶことで、新事業開発の素地を作ることが目的です。

リーンスタートアップの手法

BAP Liteプログラムでは、リーンスタートアップの手法を用いて新事業アイデアの検証方法を学びました。
リーンスタートアップとは、最低限の製品・サービス・機能を持った試作品を短期間で作り、顧客の反応を得たうえで開発を進めるマネジメント手法です。
仮説を立て、実験して検証し、その結果から学んで戦略を調整するプロセスを素早く回すことで、不確実性を段階的につぶしながら無駄を減らし、成功確率を高めていきます。
本プログラムでは最初の段階でユーザーが抱えるであろう仮説をたて、その仮説が実際に存在しているのかをインタビューを通じて検証し、課題が存在していることが明らかになってから次のステップ(ソリューションの用意など)に進むという動きを行いました。

AI活用の重要性

プログラムでは、AIツールの活用も積極的に推奨されました。
活用シーンの一例としては、以下のようなものがあります:

  • アイデア出し・アイデア拡大
  • 市場調査
  • 顧客のペルソナ作成
  • インタビュー質問生成
  • バーチャルインタビューの実施
  • インタビュー結果からの学びの抽出

私たちのチームでも、主に以下のポイントでAIを活用しました:

  • アイデア出し・アイデア拡大
  • ペルソナ作成
  • 質問作成
  • 学びの抽出

また、ペルソナをより効率的に創出するため、Webベースの入力支援ツールを自作し、それを活用しながら検討を進めました。

ペルソナ作成の支援ツール

参加の感想

今回のプログラムを通じて、特に印象に残ったポイントは以下のとおりです:

  • メンタリングセッション
    業界の専門家から具体的なアドバイスをいただく中で、自分たちのアイデアや方向性がより明確になりました。
    特に、課題の仮説が妥当かどうか、方向性として適切かどうかといった抽象的な疑問にもコメントをいただき、とてもありがたかったです。

  • ワークショップ
    実際のアイデア創出シナリオをもとに学ぶため、とても実践的でした。
    最初は互いに業界や経歴、年齢がバラバラということもあり探り探りの部分もありましたが、協力し合いながら進められたのが印象的です。

ワークショップの様子

  • ネットワーキングイベント
    異業種の方々とのつながりが増え、今後のビジネス展開にも役立つと感じました。
    お互いのビジネスアイデアのペルソナが自身に近い場合にはインタビューやアンケートなどで協力する場面もあり、期間中はライバルでもあり同じ悩みを共有できる仲間でもあるような感覚がありました。

  • 短期間での仮説検証
    約1ヶ月という限られた期間で、ユーザー課題の仮説を設定し、インタビューで検証し、 さらにソリューションの仮説検証を繰り返すのは大変でしたが、濃密な経験になりました。

  • AIの使い所と人間の判断
    AIを活用する際、どこまで信用し、どの部分を自分たちの目で確認するかの判断が鍵になると痛感しました。

  • 思い込みの反省
    自分の考えた課題が、必ずしも全員に当てはまるわけではないことを改めて実感しました。
    そうなったときに、何が本当の課題なのかを見極めることや、方向性を修正していくことの大切さを学びました。
    リーンスタートアップの考え方を取り入れることで、アイディアをより洗練させていけると感じました。

  • 自社のコアとなる技術や理念の重要性
    アイデアが競合するケースは多く、その際に重要になるのは、自社ならではの強みや思いだと感じました。

  • ファイナルピッチでの優勝
    プログラムの最後にはファイナルピッチ(最終プレゼン)があり、私たちのチームは参加者投票による「オーディエンス賞」と、DNX Ventures社様の審査による部門の両方で1位を獲得しました。
    (DNX Ventures社様の審査部門は、別のチームと同率での1位となりました。)
    どの情報を盛り込み、どの部分を厚めに説明するべきか、限られた時間の中で資料として含める情報を精査・検討しなければならず、チームメンバーと白熱した議論を交わしながら進めました。
    非常にやりがいがある一方で、大変でもありました。

発表の様子

まとめ

ビジネスアクセラレーションプログラムは、イントレプレナーとしてのスキルを磨き、新規事業を加速させるうえで非常に有益な取り組みだと感じました。
また、リーンスタートアップの手法やAIの活用を学ぶことで、効率的かつ柔軟に新事業を立ち上げるための知識とスキルも得られました。

おわりに

本記事では、ビジネスアクセラレーションプログラム (BAP Lite)について共有しました。
今後も同様のプログラムや学習の機会を積極的に活用しながら、私自身のスキルアップはもちろん、会社として価値ある新規事業を生み出し、お客様により良いサービスを提供していきたいと思います。
DNX Ventures様、およびBAP Liteに参加されていた皆さま、ありがとうございました。

また、エムオーテックスでは採用活動も行っていますので、 ご興味のある方は採用サイトもご覧ください。

www.motex.co.jp