
はじめに
こんにちは、アプリケーションチームの小沼です。
開発向けの生成AIツールが数多く登場する中、LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版(以下、クラウド版)の開発チームでは、2025年8月からAmazon Q Developer Pro を開発メンバー全員に付与することを決定しました。
Amazon Q Developer はAWSが提供するソフトウェア開発向けの生成AIサービスです。
本記事では、クラウド版開発チームでのAmazon Q Developer 導入の経緯と活用状況、そして今後の展望についてご紹介します。
Amazon Q Developer を選んだ理由
数多くあるソフトウェア開発向け生成AIツールの中で、Amazon Q Developer を選択した主な理由は以下の通りです。
AWS環境との高い親和性
- クラウド版がAWSを主軸に構成されているため、既存インフラとの連携が容易
- コード補完・生成に加え、デプロイされたリソースの調査も可能
- CloudFormationテンプレートにも対応
拡張性の高さ
- MCP(Model Context Protocol)を使用できるため、AI活用の幅が広い
- 特に、AWS公式の AWS MCP Servers により、AWSサービスの情報が充実
Free 版ではなく、Pro 版を選んだ理由
Amazon Q Developer は 無料でも利用することは出来ますが、大きく以下の2点からPro 版の利用を決めました。
Pro 版: コンテンツがサービス改善に使用されない
Amazon Q Developer Free 版では、ユーザーのコンテンツ(質問や生成されたコード)がAWSのサービス改善のために使用される可能性があります。これを防ぐには、開発者が各自のローカル環境(IDE)で個別にオプトアウト設定を行う必要があります。 一方、Pro 版では、そもそもコンテンツがサービス改善に使用されることがありません。そのため、個別のオプトアウト設定が不要で、「開発者が設定を忘れていた」「知らぬ間にオプトアウト設定がオフになっていた」というリスクを回避できます。
Free 版: 1ヶ月あたりのエージェントリクエスト数の制限が厳しい
Amazon Q Developer の料金ページには、Free 版の場合「1ヶ月あたり50件のエージェントリクエスト」の記載があります。(※2025/08/19 時点) 後述するPoC 期間の実績を踏まえて、「1ヶ月あたり50件のエージェントリクエストでは足りない」ことがわかりました。
導入プロセスと利用状況
クラウド版開発チームでは、2025年5月から7月をAmazon Q Developer のPoC期間として設定し、段階的な導入を進めました。
PoC 期間中に実施した、利用率促進のための取り組み
- Amazon Q Developer の勉強会&ハンズオン
- 使い方ナレッジの共有
- Amazon Q Developer 活用発表会
- など
これらの施策により、MAU(月間利用人数)は以下のように推移し、着実な浸透を実現できました。

今後の活用に向けて
約3ヶ月のPoC期間を通じて、Amazon Q Developer はクラウド版開発者に定着してきました。 とはいえ、まだ個人レベルでの活用の範囲を出ないため、今後は開発プロセス改善に焦点を当て、チーム全体の開発品質・スピードの向上を目指します。 個人の活用経験を活かしながら、組織全体でのAI活用力向上に取り組んでいきます。
おわりに
クラウド版開発チームでは、約3ヶ月の試用期間を踏まえたうえで、Amazon Q Developer を開発者全員に付与し、活用していく方針を決定しました。 私たちは今後も開発者体験を向上させるような取り組みに前向きに取り組んでいきます。 エムオーテックスの開発現場に興味を持っていただけたら、是非下記リンクから採用情報をご覧ください。