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プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験を受験しました

プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験を受験しました

はじめに

こんにちは、サービス開発2課の小田です。
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版 開発チームのプロジェクトリーダーを担当しています。

今回、プロジェクトマネジメント・コーディネーター、通称PMC資格試験を合格してきました。
その体験記を共有できればと思います。
本資格は組織マネージャの育成のため、エムオーテックスでは合格に向けた研修も推進されていたりします。

PMC試験とは

プロジェクトマネジメント・コーディネーター(PMC)資格試験。
日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が主催する、プロジェクトマネジメントの基礎知識を証明する資格です。
CBT方式で行われ、四肢択一の筆記試験になります。
www.pmaj.or.jp

プロジェクトマネージャ向けの資格は、一般にIPAのプロジェクトマネージャ試験や米国PMIのPMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)がオーソドックスとされていますが、初学者的にはハードルが高いのが難点です。 www.ipa.go.jp www.pmi.org

プロジェクトマネージャ試験は、最近になってCBT形式となり、少しハードルは下がったようです。
www.ipa.go.jp

以前は年に1回の実施だったため、チャンス自体がそもそも少ない。
長期的な準備もハードルでした。
しかし、そもそも高度試験だけあって、なかなか難易度が高いものです。

豊富なプロジェクトマネージャとしての経験を積むだけでなく、その上位層からの視点や知見を求められる内容も多いです。

PMPについても同じくですね。
国際標準とされているプロジェクトマネジメントの知識体系PMBOK。
その内容の把握だけでなく、受験資格も厳し目です。

・4年制大学卒以上で、3年(36カ月)のプロジェクトマネジメント経験、4,500時間以上のプロジェクト指揮の立場での経験。
・高校卒業程度の場合は、5年(60カ月)のプロジェクトマネジメント経験、7,500時間以上のプロジェクト指揮・監督実務経験。

こういった点からもPMC試験についてはまず第一歩として良いのではないかと思います。

難易度としても、ものすごく難しいわけではなく費用もそこまで高いものではありません。
肌感としてはぐっと範囲が狭まった、基本情報技術者試験程度ぐらいの感触です。
後ほど紹介しますが、日本企業寄りのプロジェクト運営の要素が強いため、
実業務に繋げやすい、イメージしやすいのも魅力ではないかと思います。

今後プロジェクトマネージャを目指す社員の入門ステップとして活用できると思います。

受験に向けて

試験自体は2ヶ月に1回間隔で開催されているので、そこへ向けて計画を立てていきます。
私は受験日の1カ月間前から試験勉強を始めていました。

最初は取り敢えず公式の参考書を読んでみましょう。

改訂4版 P2Mプログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック
改訂4版 P2Mプログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック | 日本プロジェクトマネジメント協会 |本 | 通販 | Amazon

700ページ以上と内容が多すぎるので、最初は流し読みするのが良いです。
この時点で全てを覚えるのは、現実的ではないです。

私はある程度実際にプロジェクト管理をしていたり、別途IPA資格を取っていたりするので、
およそフレーズに馴染みがあったのですが、プロジェクトマネージャ初学者の場合は、何を言ってるのか分からない部分、想像しにくいところが多々出てくると思います。
ここで無理に頑張ろうとすると心が折れてしまいます。
最初はおよその流れが掴めたら充分です。

PMC試験受験においては、事前に研修受講が必須となっています。
パナソニックソリューションテクノロジーさんが提供しているE-learningを活用してください。
www.panasonic.com

動画研修と小テスト、模擬試験が受けられるようになっています。
最初はまずは動画を見るのが良いです。 初学者は、何度かこの動画を見て理解を深めるところから始めた方が良いと思います。
参考書の内容に基づいて動画が構成されているので、一通り見終わった後は参考書がだいぶ読みやすくなっているはずです。

後はひたすら繰り返し小テスト受けるのがオススメです。
小テストは10問程度ランダムで構成されているので、高校生時代にやった英単語帳のように何度も繰り返して行くうちに覚えていくと思います。
およそ満点を取れるようになれるまで頑張りましょう。

そこまで到達できたら、再度参考書を読み直すことをお勧めします。
2、3回最初から最後まで読み直しをすると良いです。
当日試験の問題の大半はe-learningの小テストでほぼカバーはされているのですが、含まれてないものもあります。
3割程度、「そんなのあったかなぁ」と思うものもあったので、参考書で太字になっているところは抑えておいた方が安全だと思います。

総勉強時間としては、およそ1日2時間程度でした。
それを2週間ぐらいは継続していたので、30時間位になったと思います。

試験当日

自宅は不可で、テストセンターでの受験になります。
計算問題は現地のPCの電卓を使ったり、入室前に白紙の紙とボールペンが渡されるので、それで解決していきます。

基本的に問題は4つの選択肢から選ぶ形式です。
どれだけ対策していたかによりけりですが、一度問題を解き切って、全問題の半分ぐらい見直す時間はありました。

合格発表は現地でされます。
「試験終了です。」から5秒位で表示されるのでびっくりしますね。
私の場合、7割ほどの得点で合格しました。

受験を終えて受ける意味など

この試験自体、難易度はものすごく高いものではないです。
先に挙げたプロジェクトマネージャ試験やPMP試験に比べると難易度は低めになります。
よく新卒、転職で有利な資格などがありますが、この資格を持っていて、有利になるというのは少ないと思います。
先の資格と比較すると知名度的に、面接官に響くかは怪しいです。

それでもこの試験を受験する事は意味があると思います。
この資格の特徴は、日本企業の仕組みにフォーカスされていること。
日本企業の実際の業務量やレベルに即しており、いわゆる、日本型PM知識体系としてまとめられている。
これが実業務に繋げやすい要因だと思います。
www.pmaj.or.jp

一方、PMP試験がベースにしているPMBOKは「5つのプロセス群と49のプロセス」と詳細かつ、膨大なものになります。
もちろん、これらを適応できた方が理想的なのですが、現実的にはリソース・工数面からもなかなか難しいところです。
そうそう全てのプロジェクトに適用できる機会は少ないと思います。

私も現在のエムオーテックスに入社する前に、様々なプロジェクトを経験しましたが、適用できていたシーンは少ないです。
せっかく覚えても把握しても、実業務に活かすということが難しいように感じています。

私はPMP資格を持っているわけでは無いのですが、PMBOK本は何冊か目を通してはいます。
その上で感じたこととしては、
全てを適用するのではなく、起きている課題や高リスクの箇所に適時適用していくというのが、
PMBOKの良い活用法なのではないかと思っています。
あくまでPMBOKはマネジメントにおける標準ガイドライン。
自社プロジェクトに合わせてそれを応用していくのが良いと思います。

プロジェクトマネージャ試験やPMP試験、PMBOKがダメと言うものではありません。
いずれも重要なものです。
ただ初学者としては、ハードルが高いですし、実業務にどれだけ適応できるかと言う部分でイメージがつきにくいものです。

こういった側面から、まずはPMCから始めてみるはとても良い選択肢じゃないかと思います。
実業務へ当てはまる、想像しやすいと言うところは、習得のしやすさを加速させてくれますし、モチベーション維持にも関わる部分ですね。

気をつけておきたいこと

研修動画の受講

受験前には研修動画の受講が必須となっていますが、これがなかなか長尺です。
24時間以上あります。
しっかり時間を確保して臨むように注意して下さい。
「動画を全て見終えていないと受験予約ができない」のでここは要注意です。
2ヶ月おきの試験開催なので、場合によってはスケジュールが大きく狂ってしまいます。

資格登録

無事に合格したならば資格登録が必要です。
上位資格にプロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)が存在するのですが、その際に必要になるようです。
必要な内容は後日、事務局から郵送で送られてくるため、そちらに沿って登録をしましょう。
会社の経費で申請される場合はこちらの費用も忘れずに。

おわりに

プロジェクトマネジメントの手法においては会社、製品規模によって左右されることも多く。
単純に様々なマネジメント本やプロジェクトマネージャ関連資格から適用できるものではありません。
そういった一面から「マネージャーに資格は要らない、実務経験だ。」というのもたまに耳にします。

しかし、部分部分で適用できることも多くあります。
そういった面から「資格勉強を通じて、幅広い知識を仕入れておく事に意義がある」と思います。

これからプロジェクトマネージャを目指すと言う方、興味ある方はぜひ挑戦してみてください。