
はじめに
こんにちは。アプリケーションチームの桑名です。
2025年12月22日、社内で初めて「re:Invent 2025 re:Cap会」を開催しました!
re:Cap会とは、AWSの年次イベント「re:Invent」で発表された新サービスや機能を共有・振り返る会です。
弊社では毎月技術LT会を開催していますが、今回はre:Inventに特化した会として別途企画しました。
技術リード3名が10分のセッション、社内から募集した5名が5分のLT(ライトニングトーク)を実施。
弊社の2,3FホールとZoomを使ったハイブリッド形式で約70名が参加してくれました。
開催の目的
弊社では自社プロダクトのインフラ基盤としてAWSをフル活用しています。
そんな中で、今回のre:Cap会は以下を目的として企画しました:
- AWSの新サービスに興味を持ってもらう
- 自分でも見てみようというきっかけにする
- 自分たちのサービス改善に活かせるサービスを知ってもらう
- 登壇の機会提供
re:Invent 2025 とは
re:Inventは、AWSが毎年ラスベガスで開催する世界最大規模のクラウドカンファレンスです。
多くの新サービスや機能が発表され、クラウド技術のトレンドをキャッチアップできる絶好の機会となっています。
2025年も生成AI関連、データベース、コスト最適化など、幅広い分野で注目のアップデートが発表されました。
公式ブログでは主要な発表がまとめられており、基調講演やセッション動画もYouTubeで視聴できます。 aws.amazon.com
当日の様子
セッション紹介
技術リード3名が、それぞれ10分のセッションを担当しました。
1. re:Invent 2025 の歩き方 & AWS Lambda Durable Functions 紹介
私が担当した最初のセッションでは、re:Inventの情報収集方法と「AWS Lambda Durable Functions」を紹介しました。
re:Inventの歩き方では、公式ブログやYouTubeのセッション動画など、効率的に情報をキャッチアップする方法を解説。
「re:Inventを意識したのは今回が初めてだったので、歩き方解説が非常にありがたかった」という声もいただけました。
AWS Lambda Durable Functionsは、Lambda関数でステートフルなワークフローを構築できる新機能です。
最大1年間のワークフロー対応、待機中は課金なし、コードベースで実装できるのが特徴で、Step Functionsとの使い分けについても紹介しました。
2. コスト最適化に関連するアップデート紹介
DynamoDB、RDS、ElastiCacheなどのデータベースサービス用のSavings Plansが追加されたことや、Cost Explorerで18ヶ月分の予測ができるようになったことなど、コスト最適化に関連するアップデートを紹介していただきました。
3. AWS MCP Server の Agent SOPs を触ってみた
AWS MCP ServerのAgent SOP Toolsを利用して、CloudFormationやSAMのテンプレートがWell-Architectedフレームワークに準拠しているかをAIにレビューさせてみた内容を紹介していただきました。
「Agent SOPs の対象にAmplify(好きなサービス)があったので使ってみようと思いました」というコメントもいただきました。
LT(ライトニングトーク)
社内でLT発表者を募集したところ、2025 Japan AWS Jr. Championsに選出されたお二人や他部署からも手があがり、計5名に5分のLTをしていただきました。
StepFunctions の TestState API
2025 Japan AWS Jr. Championの一人が、Step Functions の TestState APIについて、実際にScalaで試した内容を紹介してくれました。
TestState APIは、StepFunctionsの各ステートをローカルでテストできる機能です。
AWSサービス統合のモック化や、Map/Parallelなど高度なステートのテスト、実行コンテキストの制御が可能になりました。
Scalaでの実装デモもあり、「StepFunctionsのテストがローカルでできるのはすごい嬉しい!」「すでにScalaで試すところまでされていてすごい!」といった反応がありました。
Amazon Nova アップデートまとめ
もう一人の2025 Japan AWS Jr. Championは、re:Invent 2025で発表されたAmazon Novaの次世代モデル「Amazon Nova 2」について、アップデート内容をまとめて紹介してくれました。
Amazon Novaは、AWSが自社開発したAI基盤モデルで、自社チップに最適化することで圧倒的な価格性能比を実現しています。
Nova 2ファミリーとして4つのモデルがリリース:
- Nova 2 Lite:高速・低コスト
- Nova 2 Pro:高知能・複雑な推論(プレビュー)
- Nova 2 Omni:マルチモーダル対応
- Nova 2 Sonic:音声対話特化
特にExtended Thinking(拡張思考)機能が注目で、回答前にステップ・バイ・ステップで思考することで、複雑な問題への対応力が向上します。またNova GroundingによりWeb検索も可能になりました。
AI関連への関心の高さからか、このLTは特に興味を持った参加者が多かったです。
その他のLT
他にも以下のLTを実施いただきました:
- IAM Policy Autopilot 触ってみた:アプリケーションコードから必要なIAMポリシーをAIが自動生成してくれる機能の紹介
- DynamoDBのGSIの複数属性の複合キーで何かできないか考えてみる:DynamoDBのGSIで複数属性の複合キーがサポートされたことを受けて、活用方法を考察
- AWS DevOps Agent (Preview) 触ってみた!:Frontier AgentをベースにしたDevOps自動化エージェントを実際に試してみた内容
どの発表も実際に手を動かした「やってみた」系の内容で、「どのセッションも実際の動作含めわかりやすい資料がまとめられていた」という声をいただきました。

参加者の声・反響
当日は登壇前後で拍手があったり、Zoomでも拍手ボタンを押してくれる方がいるなど、温かい雰囲気で進行できました。
チャットでは発表内容について参加者同士で会話が生まれたり、オフライン会場では発表者との直接の会話も見られました。
事後アンケートでは高い満足度をいただき、「今後もこのような会があると良いですか?」という設問には全員が「はい」と回答してくれました。
開催方法についても、ハイブリッド開催を望む声がほとんどでした。
また、LTを担当した社員からは「社内でオフライン登壇の機会があるのは経験も積めるので良かった」という声もいただきました。
おわりに
初めての試みとなった社内re:Cap会でしたが、多くの社員がAWSの新サービスや機能に触れる良い機会になったと感じています。
特に良かったのは、自部署だけでなく別のプロダクトを作っているチームも巻き込んで、LTもしていただけたことです。部署を超えた技術情報の共有ができ、社内全体でクラウド技術への関心を高めることができました。
参加者からの反応も良好で、こういったクラウド技術のアップデートに特化した情報共有の機会は定期化しても良さそうだと感じました。
次回開催する際は、LT枠を10分のセッション枠にすることも検討しています。
事前知識なしでも参加できる会にしたいので、「やってみた」系の発表では説明から入ると5分では時間が足りないためです。
エムオーテックスでは、このような知識共有の取り組みを通じて、チーム全体の技術力向上を目指しています。
もし皆さんの会社でもre:Inventの情報共有に興味があれば、ぜひre:Cap会を開催してみてはいかがでしょうか?