
はじめに
こんにちは、アプリケーションチームの小沼です。
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版(以下、クラウド版)の開発チームでは、Amazon Q Developer の活用が進んでいます。
毎月開催している社内LT会では、発表トピックの半分以上で何らかの形でAmazon Q Developer が活用されており、開発者の日常業務に深く浸透しています。
本記事では、Amazon Q Developer の活用事例の中から、Kiro CLI(旧Amazon Q Developer CLI)のカスタムエージェントを使った社内LT会向けの「スライド作成」についてご紹介します。
Amazon Q Developer はAWSが提供するソフトウェア開発者向けの生成AIサービスです。
クラウド版の社内LT会について
クラウド版の開発チームでは、毎月社内LT会を開催しています。
2020年から始まった取り組みで、今年で5年目を迎える継続的なイベントです。
参加者はクラウド版開発者全員で、登壇者に制限はなく、若手からベテランまで自由に発表できる環境を整えています。
人気の高いイベントで、時には発表枠の取り合いが発生することもあります。
Kiro CLI を活用したスライド作成の実践
従来のスライド作成の課題
LT会でのスライド作成において、以下のような課題がありました:
- 時間不足: 業務の合間でのスライド作成は時間が限られる
- 内容の構成: 限られた時間で効果的な構成を考えるのが困難
- 技術的な説明: 複雑な技術内容を分かりやすく伝える表現の工夫
これらの課題を、Kiro CLI のカスタムエージェントで解決しました。
作成したカスタムエージェントの紹介
Kiro CLI が生成するスライドテンプレートも魅力的ですが、 普段PowerPointで使用している統一されたデザインテンプレートを活用したいと考えました。 そこで、カスタムエージェントに独自のテンプレートルールを読み込ませています。 以下は、実際に使用しているルールファイルの一部です。
# スライド作成ルール ## 基本方針 - HTMLで発表スライドを作成する - レスポンシブ対応でウィンドウサイズに依存しない表示を実現する ## スライド構成 - タイトル(1枚) - 本文(n枚、内容に応じて変動) - 末尾(2枚) ## 必須テンプレートの使用 ### 1. タイトルスライド - **必須**: `title_slide_template.html` をベースとして使用する - 編集項目: - `タイトル` → 実際のタイトルに変更 - `yyyy/mm/dd` → 実際の日付に変更 - `部署名 名前` → 実際の部署名と名前に変更 ### 2. 本文スライド - **必須**: `content_slide_template.html` をベースとして使用する - 編集項目: - `スライドタイトル` → 実際のタイトルに変更 - `項目1〜3` → 実際の内容に変更 - `2` → 実際のページ番号に変更 - `benefit-box` → 必要に応じて使用・削除 ### 3. 末尾スライド - **必須**: `ending_slides_template.html` をそのまま使用する - 編集不要(修正箇所なし)
テンプレートとして使えるHTMLを用意することで、PowerPointのときと同等のフォーマットでのスライド作成を実現しています。 個人的にHTMLのスライドは、コードタグの中でコードをスクロールさせられる動きがお気に入りでMarpよりHTMLを好んでいます。
Kiro CLI のカスタムエージェントを使用するときのプロンプト例
以下のようなプロンプトを入力して、スライド作成に取り組んでいます。
1. アイデア出しの支援
プロンプト例: 「XXX.md」に発表したい内容をまとめました。 5分間のLT発表を行います。 スライドを作成する前に話しの構成の検討を手伝ってください。
2. スライド作成
プロンプト例: 「XXX.md」に話したい内容をまとめました。 HTMLでスライドを作成してください
スライド作成に必要な情報は、事前にルールファイルとして読み込ませているため、プロンプトに入力する内容が非常にシンプルです。
インプットとなるマークダウンと成果物となるスライド
カスタムエージェントを使ってスライド作成を楽にした話 # はじめに - 毎月のLT会の資料準備大変じゃないですか? - 発表したいことあるけど準備が面倒ってなりませんか? - Kiro CLI 使いましょう! # 作ったカスタムエージェントについて - スライド作成に特化 - MOTEXのスライドテンプレートに対応 - プロンプトは「XXX.md を理解して、HTMLでスライド作って」の一言でOK # おわりに - スライドの構成を考える必要がなくなったのはだいぶ楽 - 作成された成果物に修正を入れるときは、「◯スライド目に図を追加して」みたいな指示ができる - 楽に発表したいシーンには大活躍



おわりに
Kiro CLI によるスライド作成について紹介させていただきました。
私はほぼ毎月の頻度で社内LT会に登壇していますが、スライド作成の負担がぐんと低くなりました。
また、チームメンバーに登壇を促すハードルも低くなった気がします。
Kiro CLI の活用の一つとして参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。