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MOTEXのアルバイトに挑戦しました

MOTEXのアルバイトに挑戦しました

はじめに

こんにちは。アルバイトの田邊です。
本記事をご覧いただきありがとうございます。

今回は、MOTEXでの約5ヶ月間のアルバイト体験についてお話しします。
アルバイトや就職を検討している方の参考になれば幸いです。

自己紹介

現在、大阪情報コンピュータ専門学校の2年生です。
学校では、主にC#を使ったプログラミングを学んでいます。
2024年10月から2025年2月初旬までの約5ヶ月間、MOTEXにてアルバイトをしています。

アルバイト応募のきっかけ

MOTEXを知ったのは、夏のインターンに応募したことがきっかけです。
5日間のチーム開発を経験し、会社の雰囲気の良さや仕事に対する熱意を感じ「ここで働きたい!」と思い、新卒採用に応募しました。

その後、内定をいただいたものの技術に不安がありました。
そんな時に、「アルバイトしてみないか?」と声をかけてもらいました。
私も「現場を知りたい、技術を学びたい、自信をつけたい」という思いから、アルバイトに挑戦することを決めました。

業務内容

今回のアルバイトでは、以下の2つのツールの開発を担当いたしました。
まず、それぞれのツールについて紹介します。

1. デバイスの貸出状況通知ツール

MOTEXでは自社製品の検証を行うために、多くの検証端末を用意しています。
これらのデバイスの管理にはシステムを使用していますが、「デバイス棚卸し」という作業は手動で行っています。

デバイス棚卸しとは、デバイスの所在や貸出状況を確認する作業です。

課題としては、目視チェックをしたり、デバイスが貸し出されている場合には、借用者にデバイスを保有しているかチャット等で確認する必要があり、日常的に多くのデバイスが貸し出されているため、個別に確認することが手間になっていることが挙げられます。

この作業の負担を少しでも減らすために、貸出状況の確認や通知を自動化する仕組みを作りました。

まずは、アーキテクチャです。
シンプルな仕組みにしたかったので、以下の構成で作成しました。

デバイスの貸出状況通知ツールのアーキテクチャ構成

チャットにデバイスの所在確認を問い合わせると、本ツールが代わりに借用者に確認メッセージを送信します。

具体的な動き

2. 企業データ削除ツール

「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」では、契約が終了されたお客様のデータは自動で削除を行っています。
一方、開発環境にはテスト時に作成したダミーデータが残ったままとなっていました。
これは、お客様の環境と同様のデータ削除システムを導入するには高額なコストがかかること、そしてダミーデータのみの取り扱いのため導入されていなかったことが理由です。

その結果、利用期限が切れたダミーの企業データが蓄積し、ストレージコストを圧迫し、逆にコストの増加を招いていました。
しかし、手動で削除することは大きな負担となり、運用上の課題となっていました。

そこで、社員がチャットボットにメッセージを送ることで、利用期限が切れたダミー企業のデータを、削除するツールを作成しました。
このツールにより、不要データの削除を効率化し、コスト最適化を実現します。

アーキテクチャは以下の通りです。

企業データ削除ツールのアーキテクチャ構成

本ツールは、チャットで削除リクエストを受信し、利用期限切れの企業かどうかをチェックします。
利用期限切れの企業であれば自動削除を行う機構に連携します。
また、エラー発生時にも気付けるようにエラー内容を通知する機能も実装しました。

開発で苦労したこと・工夫したこと

2つのツールを開発する中で、さまざまな苦労や工夫がありました。

苦労したこと

  • Pythonを使ったツール開発が初めてだったため、インデント管理や型の扱いに苦戦した。
    • デバッグをするのに一つずつprint文で出力したり、エラーの内容をみることが大切。
  • AWSの開発もインターン以来だったため、環境に慣れるのに少し手間取った。
    • とにかく自分で調べてやってみることが大切。気づけば使えるようになっていた。

工夫したこと

  • リファクタリング(特に関数の責務分離)を意識し、可読性を向上すること。
  • メンテナンス性を考慮したコード設計を意識すること。
  • 入力のバリデーションチェックとエラーハンドリングも実装したこと。

アルバイトを通して感じたこと

アルバイトを通じて得たものや、感じたことを紹介します。

社内の雰囲気やサポート体制

MOTEXの社員の方々はとても親切で、質問しやすい環境でした。
わからないことがあれば、社員の方々が丁寧に説明し、理解できるまでサポートしてくださいました。

また、「入社後も経験が活かせるように」という思いから、

  • コードレビュー会を開いてもらえた。
  • 自分にはない視点の意見をくれた。

など、ただのアルバイトではなく、成長の機会をたくさん与えてもらえたことが印象的でした。

アルバイトを通して変わった考え方

環境が整っていたおかげで、安心して業務に取り組むことができました。
最初は「何でも完璧にできないといけない」と思っていましたが、
実際に働く中で、チームで助け合いながら進めることの大切さに気づきました。

この経験のおかげで、不安を乗り越え、前向きな気持ちで開発に取り組めるようになりました。

開発を通じて学んだこと

開発を通じて、エラー発生時に冷静に対応することの大切さや、コードの書き方について多くのことを学びました。

特に、以下の5点は大きな気づきでした。

  • エラーが発生しても焦らず、冷静にログを確認することの大切さ。
  • エラーの内容が変わっていれば、一歩ずつ前に進めている証拠。
  • 可読性を上げるためのリファクタリングを意識すること。
  • 「とりあえず動けばいい」ではなく、修正しやすいコードを書くこと。
  • 自分が携わったものが実際に使われる喜び。

最初は不安もありましたが、開発を通じて自信を持てるようになったことが一番の成長です。

「これからも前向きに頑張っていける!」と思えたことが、このアルバイトで得た最大の収穫です。

おわりに

約5ヶ月間のアルバイトを通じて、エンジニアとしての開発スキルだけではなく、チームでの働き方や考え方も大きく成長できました。

何より、社員の皆さんのサポートに本当に感謝しています。
たくさんのことを学ばせてもらい、貴重な経験を積むことができました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。

この経験を活かし、何事も諦めず、前に進み続けたいと思います。
そして今感じている「初心」を忘れずに、これからも学び続けていきます。