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AWS BuilderCards カードゲーム体験イベントに参加しました

AWS BuilderCards カードゲーム体験イベントに参加しました

はじめに

こんにちは。サービス戦略課の宮崎です。

今回は、AWS BuilderCards カードゲーム体験イベントに行ってきましたので、体験レポートを紹介します。

とても楽しかったので、これから体験する人、興味ある人の一助になればと思います。

ご存知でしょうか?AWS がカードゲームを発表していたことを

ノリと勢いで作ってしまったのでしょうか。しかし、ちゃんと作り込まれています。 aws.amazon.com

ご存知でしょうか?JAWS-UG が日本語化していたことを

ノリと勢いに違いありません。JAWS-UG は一人ではできない学びや交流を目的としてボランティアによる勉強会の開催や交流イベントなどを行なっている団体です。 www.itmedia.co.jp

ご存知でしょうか?JAWS-UG 大阪がカードゲーム体験イベントを開催していたことを

ノリと勢いで参加しました。そんな人が関西で50人も存在するみたいです。 jawsugosaka.doorkeeper.jp

かく言う自分もノリと勢いで参加した一人です。しかもキャンセル待ちでした。

AWS のイベントでよく見る人から、AWS 関連の書籍を書いている人もいて、コミュニティの面白さを体験できます。

私がプレイしたグループでも、これからIT系の学校に行く人、最近 WEB エンジニアとして独立した人、大学の教員など、バラエティに富んだ参加者に囲まれました。

ご存知でしょうか?AWS BuilderCards の遊び方を

ノリと勢いでプレイするにはハードルが高すぎました。言うまでもありませんが、カードゲームはルールを理解していないと普通に詰みます。 qiita.com

カードゲームに詳しい参加者(イベントのためだけに富山から泊まり込みで来てました)によれば、ドミニオンというカードゲームに似ているそうです。

AWS の中の人もきっとドミニオン好きなのでしょう。ちなみにルールはまだまだ変わるようです。(いいのか?)

ボードにマーケットプレイスの文字が見えていますが、山札から AWS リソースに相当するビルダーカードを引いて、オンプレ構成の手札のデッキを置き換えていき、クラウドネイティブなデッキに再構成することが基本的な遊び方です。

デッキの強さに応じてコストダウンの数字が書かれた Well-Archiected カードを取得することが目的で、最終的にいかにコストダウンできたかで勝敗が決まります。

手札テーブル山札テーブル
テーブル

オンプレカード(赤いカード)にはひどいことが書かれています。オンプレで発生するアーキテクチャや DevOps の問題解決には、クラウドが最適解だと主張しているようです。

そこにはリスク移転の観点も入ってるように感じます。オンプレが抱える問題はクラウドでもいつか来る問題だと思いますが、それでも突発的リスクは回避しやすいのがクラウドの強みでもあります。

手札山札
手札・山札

例えば ELB + EC2 デッキよりも、EC2 複数枚デッキの方がボーナスポイントが高くなります。動的なスケーラビリティよりも安定性の方が勝るという考えでしょうか? ELBはスケーラビリティがあるので本来は単一障害点にはなりません。しかしELBをロードバランサーではなくプロキシサーバとして証明書を導入すれば、証明書更新忘れという単一障害点になります。

EC2 を Web ホスティングに使うかワークロードに使うかによって障害の許容度も変わるはずです。もしそのサービスがチャットを送るだけのワークロードだとしたら、EC2 である必要性を考えてみることです。しかし二段階認証の承認チャットを送信するワークロードだとすれば、「チャットを送るだけ」の一言では済まなくなります。

ここまで来れば、EC2 のスケーラビリティを考慮したアーキテクチャは、既にサービスのあるべき姿の構成要素の一つに過ぎなくなりました。リソースの位置付けはサービスの重要度によって動的に変化するからです。

最終的な勝敗をコストダウンに求めていますが、これはあくまで Well-Architectedカード(黄色いカード) という名前です。ドミニオンがデッキを再構築するゲームだとすれば、AWS BuilderCards のそれは常に Well-Architected のベストプラティクスな構成を求めることです。

このように、実際のアーキテクチャを想像しながらプレイしていくと、点数一つとっても深い意味が見出せます。そういった面も含めて、オンプレコストをクラウドコストに転嫁していくと考えれば、AWS BuilderCards の設計思想が見えてくるのではないでしょうか。それはつまり、AWS のビジネスモデルでもあります。

ご存知でしょうか?AWS BuilderCards の入手方法を

非売品です。

最近 JAWS DAYS 2024 で配布されました。

レアカードなので、JAWS-UG のイベントを随時チェックして、いつか手に入れたいと思います。

おわりに

クラウドサービスは、まるでカードを配置するように構築できます。

ノリと勢いだけで作った訳ではなく、クラウドプラットフォームをビジネスドメインとして持つことの意味を深く理解した人が設計したのでしょう。

そう思えばとても示唆に富んだゲームです。

今回は AWS BuilderCards カードゲーム体験イベントをレポートしました。