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エムオーテックスのプロジェクトリーダー業務紹介

はじめに

こんにちは、アプリケーションチームの茂野です。
今回はエムオーテックスの開発におけるプロジェクトリーダー(以下、「PL」という)業務をご紹介します!

エムオーテックスにおけるPLとは?

弊社製品のLANSCOPEはバージョンアップによって新しい機能を提供しており、バージョンごとにプロジェクトが存在します。そのプロジェクトのリーダーを担うのがPLです。
PLは、プロジェクトの要件定義・基本設計・詳細設計・全体スケジュール管理・発生課題の対応方針検討などのプロジェクトに関する幅広い業務を行っています。
また、QCD(品質・コスト・納期)の最適化を考え、プロジェクトを円滑に進めるためにチャレンジと改善を繰り返します。
プロジェクトは複数チームから構成され、他部門と連携を取りながら進めていく場面も多々あります。

プロジェクトのメンバー構成

具体的な業務

ここから代表的な業務をいくつかご紹介します。
私はPL業務に1年半ほど携わってきました。今回ご紹介する業務がすべてではないですが、少しでも業務内容が伝われば幸いです!

要件定義・詳細設計

プロジェクトはここからスタートします。開発するものを詳細に定義して仕様を決めます。
エムオーテックスでは、開発のテーマ(実装機能の概要)は部門代表によるロードマップ検討会議で決定し、開発チームは機能設計から実施することが多いです。
ユーザーストーリーを元に、開発する機能がユーザー様にどのような価値を提供したいのか、そのためにどのような仕様であるべきか、を明らかにしていきます。
営業部門やサポート部門・ユーザー様へのヒアリングを行い、運用に即した機能設計を心掛けています。
この段階で、デザインチームと連携して画面デザインも決めていきます。

ひたすら関連部門とサービス顧客体験の向上についてディスカッションし、方向性を合わせることが大切だと感じています。
ここで決めた内容が今後の開発の土台になるため、しっかり固めておきたいとても重要なフェーズです。

作成する画面デザインと遷移図の一例

全体スケジュール管理

いよいよ開発に入ります。
このフェーズではサーバー開発チーム・画面開発チーム・テストチームが一気に動き出すとともに、仕様変更も度々入り、それをコントロールする為のスケジュール管理を行います。
基本的にはガントチャートで管理しています。
プロジェクト全体の朝礼・夕礼で各チームの進捗確認はもちろん、課題を把握するための重要な機会として各チーム朝礼にも参加します。

スケジュールに遅れが発生した際には(なるべく発生する前に)、タスク組み換え・人員入れ替えなどで影響を最小限に留めます。
タスクの依存関係を把握したうえで、クリティカルパスを特定しプロセス全体の遅延を発生させないようにコントロールをします。

スケジュール管理するためのガントチャート

発生課題の対応方針検討

すべてが予定取りに進むプロジェクトはなかなかありません・・・。
例えば、開発を進めていくと「想定していた仕様の実現が技術的に難しい」ということがあり得ます。
開発チームからの情報をまとめ、「優先度」「影響範囲」「対応工数」などを元に対応方針を決めます。
もちろんPLの一存で判断できないこともあるため、上長への相談も必要です。「開発チームとしてどの対応方針で進めたいのか」を決めた上での相談が大切です。

ミーティングのファシリテート

プロジェクトメンバーの認識合わせや振り返りの場として、ミーティングは重要です。PLはファシリテーター(司会役)を担うことが多いです。
ファシリテーターの力量によって、良くも悪くもミーティング自体の質が決まると感じています。

個人的には、1年半のPL業務を通して大きく成長を感じられた部分の一つです。
初めは失敗ばかりでとても苦労したので、上手な方を真似したり、ネットで調べたりして勉強しました。
ミーティングはプロジェクト運営に欠かせませんが、参加者の時間を拘束してしまいます。
少しでも効率的で有意義な場にするために、開始時にミーティングの目的とゴールを全体へ共有することが非常に大切だと学びました。

心がけていること

簡単ですが、私が経験してきたPL業務をご紹介しました。
最後になりますが、経験を積む中で心がけるようになったことが3つあります。
・常に先を見据えておく
・慌てずに報告連絡相談
・困ったら遠慮せずに周りを頼る

プロジェクトは、不測の事態が発生してしまう可能性があります。それでもある程度の予測をして、何かが起きたら報告し、分からないことは周りに助けてもらう。
今後も心に刻んでプロジェクトリーダーをしていきたいです。

おわりに

ここまで読んでいただいて感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、PLはプログラミングから少し離れてしまうのも事実です。
しかし、PLはやりがいも達成感も非常に大きく、以前と比べて製品開発に携わっているという気持ちはより一層強くなりました。
この記事で少しでも興味を持っていただき、エムオーテックスでプロジェクトリーダーを一緒にできる仲間が増えれば嬉しいです!

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