こんにちは、アプリケーションチームの西田です。
少し前になりますが、組織変更に伴い新体制となった際にチームで取り組んだ「ドラッカー風エクササイズ」を取り上げていきます。
ドラッカー風エクササイズとは
書籍「アジャイルサムライ」で紹介された、チームにおける期待をすり合わせるための手法です。
以下の4つの質問を通じて、お互いの考えや価値観、期待をすり合わせます。
1. 自分は何が大切か?
2. 自分はどうやって貢献するのか?
3. 自分が大切に思う価値は何か?
4. チームメンバーは自分にどんな成果を期待しているのか?
一緒に働くメンバーは上記の質問に対して、どのように回答するでしょうか。
その人が大切にしていること、価値観を尊重して取り組めているでしょうか。
自分が周りから期待されていることはなんでしょうか、そこに認識のズレはないでしょうか。
この4つの質問がベースになりますが、質問項目をカスタマイズしたりすることでチームの状況に応じて、より効果的に実施ができたります。
なぜドラッカー風エクササイズ?
- 新しいチームが結成された際に、たとえチームとしてミッションが明確になっていたとしても、すぐに成果を出せない
- 自身としても新しい組織で新しいミッション、メンバーと一緒にスタートしましたが、やはり立ち上がりのタイミングはチームとしての動き方が定まっていなかったなと思います。
- チームには成長段階(フェーズ)があり、それらを理解して段階に応じた改善の取り組みを通じ、プロダクトと同様に「インクリメンタルに成長」させていく必要がある(タックマンモデル)
- チームとして目指したい段階は効率的に成果を出していける「機能期」
- 自分の意見がはばかかれるようなチームでは到底辿り着けない
- チームビルディングを通して信頼関係を築き、混乱や対立を乗り越えて、協働するチームへと成長させたい
- 今回の「ドラッカー風エクササイズ」ではチームが形成された頃の「形成期」でのチームビルディングの取り組みに活用できる
- もちろん形成期以降も活用できます。
実践してみた
新組織が立ち上がった一ヶ月後にチームで実施
ルール
- Jamboard を利用
- 批判的な発言はしない、何事もポジティブに
所感
自分ってどういう風に仕事していたっけ?
自分は何を大切にしているんだろうか?
といった普段あまり意識しない取り組みを通して考えることができるとともに、
「業務ではこういうことを大切にしているんです!」のように、自分の内面に関する少し恥ずかしいと思う部分もこういった場だからこそ堂々と伝えられました。
また、これまで関わりがなかった人はもちろん、これまで一緒に仕事してきた人でも、え...!!?と意外に感じたり、
お互いの考え・価値観を共有した後の業務中のやりとりで、「ドラッカー風エクササイズ」の中でこの進め方が好きだと言ってたな、と納得できるシーンがありました。
- 納得するからこそ、受け入れることができ、働きやすい環境改善に繋がる
- 全員が相互理解を深めて、互いに尊重し合うことで、信頼関係が構築されたストレスフリーなチームを形成する
自分のやりたいことを出来る機会が増えて、わくわくやポジティブな気持ちで仕事に取り組むことができ、全体の生産性向上に繋がるきっかけになるといいなと感じています。
まとめ
ドラッカー風エクササイズは、新体制やチーム結成時だけでなく、結成後時間が経過しているチームに対しても、改めて相互理解を深める機会として活用いただけるかと思います。
また、一度きりでなく、定期的に開催することでお互いの変化を感じられるきっかけにもなるかと思いますので、ぜひチームで実践してみてください。