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社内で使われている業務システムのDXを推進してみた話

はじめに

こんにちは、API開発チームの小久保です。

テックブログ並びに本記事を閲覧いただき、ありがとうございます。

今回は、MOTEXの業務プロセスで活用している複数のデジタルツールをRPAツールを用いて自動化したお話です。

概要

MOTEXでは様々なデジタルツール(Webサービス含む)を活用して業務をおこなっています。

限定的に使われているものもあれば、全社共通で利用されているツールなど多岐にわたります。

その中で、今回は営業がフォームから案件登録をしたあとの見積もり作成の部分を

自動化する取り組みを行なってみました。

前提

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉の定義は様々な解釈がありますが、

今回はシステム間を連携し、システムの活用度を高めたり人の介在する部分を削減して、社内の業務工数を削減することをDXと定義づけ、話を進めたいと思います。

自動化の構成

MOTEXでは、営業が案件登録を行なった後、Microsoft Formsを経由して別部隊に見積作成を依頼、

見積もりはSalesforceで作成しています。

ここに、CELFというRPAを行えるビジネスツールを用いて手作業となっている案件作成の自動化を推進しています。

CELFとは

CELFは基本的にエクセルのようなUIをしており、表計算が行えるツールです。

www.celf.biz

オプション機能としてRPAが行えるようになっています。

www.celf.biz

CELFは、キーボードやマウスの操作、画像認識などの自動化に必要な動作をパーツとして組合せることで非エンジニアの方でも作業を自動化させることができます。

* パーツの例

推進した内容

そもそも、なぜこのようなツールを使う必要があるのかというところになりますが、

今後のメンテナンス工数削減や属人化を防ぐことが目的となります。

手順の内容に変化が入った際に都度エンジニアが時間を割いてというのは非効率となります。

そのため、今回はGUIをベースとした自動化ツールを用いているという背景があります。

* 対応を行った範囲の図

* ユーザーが実際に操作している手順を1手順単位で分割する

* CELFのアクションパーツで手順を再現する

詳細は割愛していますが、このように人の操作を自動化することで作業時間の削減を行っています。

実際に自動化を推進している中で、疑問点やより効率的に出来ると思った部分は適宜相談しながら対応していました。

また、見積作成の担当部隊に対して今後の開発や修正など引継ぎに必要な資料の展開と、ポイントとなる要素について別途フォローを行う機会もありました。

開発と社内の別部隊と密に連携を行ってより業務効率をあげるという取組ができて、個人的にはとても充実していました。

検証中で正確ではありませんが、私の作成時点でも1件の見積もり作成時間の1/3ぐらいは削減できそうです。(今後はもっと削れるかもしれません)

このように、開発部隊ではメインとなる製品開発以外にも、社内業務の効率化の推進などが行えるような環境があります。

所感

  • 非エンジニアの方にもGUIベースで開発・引継ぎをできるようなツールは属人化を減らす観点からとても有効だと感じました。

  • メリットだと感じたのは、改修が都度自分たちが行わなくても済むため、依存しないのは点です。

  • 「コードだったらすぐできるのに」と思うような部分もあり、その点はエンジニアとしては少し歯がゆい気持ちでした。

  • 自動化や効率化ができないかという視点をもって、日常の業務に取り組むことがポイントだと感じました。

まとめ

以上、社内で使われている業務システムを連携させてDXを推進してみたお話でした。

社内ではまだまだ効率化、自動化ができる業務はあると考えています。

メインの製品開発以外にも力を発揮できるのはエンジニアとしては非常にやりがいがある仕事です。

自社製品の開発も携わりつつ、社内業務の効率化の推進も行える環境ですので、興味がある方はぜひ弊社へご応募下さいませ。

www.motex.co.jp

この記事で少しでもMOTEXの開発業務のイメージを持っていただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。