はじめに
はじめまして! 2023年4月入社の山田・奥田・野地です。
今回は、私たちが4月入社後から9月末まで受講した、エムオーテックスの新入社員研修についてお伝えします。
新卒エンジニアが入社後どのような活動をするのか、就職活動中の方の参考になれば幸いです。
研修内容
エムオーテックスの今年の新人研修は、全体研修・製品研修・OJT研修の3つに分かれており、4月から9月の6ヶ月間で行われました。
(※スケジュールや内容は年度によって変わることがあります)
全体研修(4月)
入社した直後の1週間は、エムオーテックスが属する、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)グループの合同新入社員研修に参加しました。
私達も、グループの新入社員全員と共に大きなホールに集まり、ビジネスマナーやグループ各社の事業について研修を受けました。
グループの規模感や、各社の事業内容に驚きつつも、オリエンテーションを通した新入社員同士の交流もあり、充実した1週間を過ごすことができました。
製品研修(4月〜5月)
全体研修終了後の約2ヵ月間は、エムオーテックスで開発しているプロダクト・サービスの概要や基本的な機能について学びました。
また、今年初の取り組みとして先輩社員へのインタビューやグループワークもありました。自社の風土を知ることで自身が働く姿をイメージできました。
OJT研修(6月〜9月)
製品研修終了後は配属部署に分かれ、業務内容に沿ったOJT研修を受けました。
本記事では、私たちが所属する開発本部サービス開発1部で行われたOJT研修に関して紹介します!
OJT研修達成目標
OJT研修では、以下の5項目の達成を目指しました。
- エムオーテックスの組織人として、製品を知り、伝えられるようになる
- 開発したプロダクトを世に出し、お客様に利用してもらう達成感を味わう
- 技術的な問題に対して自分で調べ、解決する力を身につける
- チームの一員として、メンバーとコミュニケーションを取りプロジェクトを遂行できるようになる
- AWSをはじめとする、開発現場で必要な知識・技術を習得し、即戦力となる
OJT研修内容
一気通貫テスト(6月上旬)
「一気通貫テスト」とは、LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版(以下LANSCOPE クラウド版)で使用できる基本的な機能を一通りテストする作業で、新しいバージョンのリリース前などに行われます。
LANSCOPE クラウド版にはPC・スマホを一元管理するための様々な機能があるので、実際に操作することで、各機能がどんな動きをするのか確認しました。
AWS学習(6月中旬)
Udemy『AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座』を視聴して、製品・業務ツール開発に関わるAWSリソースの基礎を学びました。
Scala学習(6月下旬)
プログラミング言語"Scala"について、参考書『実践Scala入門』を読んで基礎を学びました。
学習後は成果をアウトプットするため、学んだことについて資料を作成し、「プログラミング経験はあるが、Scalaは全く知らない」相手に説明することを想定して、開発本部内で発表を行いました。
Python開発研修(7月)
実習課題
モブプログラミングという形式で、業務効率化を図るための社内ツール開発に取り組みました。
モブプログラミングとは、
- 実際に手を動かすドライバー
- その画面を見て指示を出すナビゲーター
に分かれて行う開発手法です。
今回は、手動で実施していたデータ集計を自動定期実行するツールを開発しました。 処理の流れはこちらです。
- EventBridgeによりLambdaを定期実行
- LambdaがOpenSearchから情報を取得し、成形
- LambdaからChatworkに通知
このツールによって、データ集計や事務作業にかかっていた約3時間を削減し、手作業によるミスも防げるようになりました!!
所感
LANSCOPE クラウド版の開発で実際に行われている一連の流れを体験することで、業務の進め方がイメージできました。また、業務で使われるAWSリソースを実際に使うことで、より理解を深められました。
オンラインでの実施でしたが、互いにコミュニケーションを取りながら開発を進められました。そのおかげで、調べた情報をスムーズに共有し、モブプログラミングの良さを発揮できたと感じています。
一方で、開発に必要な期間・コードや書類の再レビュー・申請の納期感などを考慮できておらず、スケジュール管理に課題が残りました。
Scala開発研修(8月〜9月)
実習課題
Python開発研修と同じ体制で、業務効率化を図るための新機能を既存のチャットボットに追加しました。
メッセージを送信すると、成形したデータをダウンロードするためのURLが返信されます。
処理の流れはこちらです。
- Chatworkで特定のキーワードを含むメッセージを送信
- APIゲートウェイがLambdaを起動させ、LANSCOPE クラウド版のデータをDynamoDBから取得
- Lambdaでデータを集計し、集計結果をcsv形式でS3に保存
- csvファイルにアクセスするための期限付きURLを生成
- 生成したURLをボットがChatworkに返信
このツールによって、2週間分の事務作業と2時間分のデータ集計作業を自動化できました!!
得られたこと
2回目の開発だったため、Python開発研修での反省を活かしたスケジューリングを行いました。
その結果、ほぼ日程変更なく開発を完了できました。
また、ツールを使う部署の方に事前に行ったヒアリングを考慮して、新人たちで設計を提案しました。
それにより、事前に想定されていた以上の業務効率化ができました。
加えて、Scalaでの初めての開発を経験し、Scala言語のメリットも実感しました。
特に、コーディングをしていく中で、プロジェクト全体が独立した関数の組み合わせで構成されることにより、コードがシンプルかつ見やすくなると知りました。
他にも、初めてユニットテストをしたことで、エラーを見越した様々なパターンを考える力を身につけ、それらを想定した設計ができました。
おわりに
はじめは、技術不足やスケジュールについていけるかなど、不安に思うこともありました。
しかし、研修担当の先輩が気軽に質問に応じてくださったり、私達の成長につながるサポートをしてくださり、不安を解消しながら無事に研修を進められました。ありがとうございました!
また、社内ツールではありますが、開発したプロダクトを世に出すことで、利用してもらう達成感を味わい、自信もつけられました。
研修で学んだことを活かし、実務に入っても引き続き頑張ります!
この記事を読んで気になった方は、ぜひ採用サイトもご覧ください! www.motex.co.jp